『俗論と権力に組しない、権丈善一による医療経済政治学』
タイトルに「T」が加わった本書が、[第2版]である。
2005年7月12日に記された「第2版への序文」に本書出版の経緯が程よく記されている。この「第2版への序文」を読むだけの為に[第1版]に追加して、[第2版]を購入する価値があると言うのは、褒め過ぎだろうか。私には、その価値があった。
本書で権丈は、医療経済政策学上の幾つかのテーマ・特に俗論が巷に流布しているものに対し、権丈オリジナルの政治経済学的アプローチを加えている。
本書には計量経済学を学んでいない、医療関係者にとって難解な部分もあるが、それを超えた価値がある。
[第2版]より付加された本書の帯(俗称腰巻)に記された、『政策は、所詮、力が作るものであって 正しさが作るのではない』現実を直視し、現代の医療経済・政策学を考える上で、是非普及して欲しい一冊です。