『人文科学・社会科学のためのアカデミックライティング』
あまたある英語でのアカデミック・ライティングの書としても、出色のできばえ。アカデミック・ライティングの本としては、細かい英語表現の適宜性よりは、論文というもののコンセプトに中心が置かれている。論文にはunityというものが必要だというのも、まったくもっともな話で、そうするとunityがない日本語論文もたくさん書かれているなあ、ということに思いあたる。結局は、英語の問題もさることながら、論文とは何かについて説明することが日本人の学生や研究者には必要だったということだろう。著者たちは英文科所属の研究者だが、人文科学・社会科学の学徒であれば、十分に使える内容になっている。日本語、英語が混在する内容だが、まったく気にならない。