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軍事組織とジェンダー―自衛隊の女性たち

『単純な議論』
大学院のゼミで取り上げたが批判のオンパレードだった。フェミニズム研究としては理論的には10年くらい古いし、難解な言説を取り除いてしまえば、言ってることは薄っぺらい。話題の「自衛隊」を舞台にしたってだけの本。自衛隊が日本の他の同類組織(例えば、警察、警備会社など)とどう違うのか、他国の軍事組織とどう違うのか、自衛隊外の女性からのまなざしなど、もっと考察すべき点があったはずだ。一部の左翼活動家が好みそうな本だが、一般の女性読者には相当の極論に聞こえるはずだ。象牙の塔のなかで一生懸命ジェンダーを勉強しましたっていうタイプの本。欧米のジェンダー理論(といっても相当古めだが)を当てはめて権威づけようとするのはみっともない。もっと曖昧で微妙な日本のジェンダー感覚まで目配りした分析を期待したい。

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