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戦略とは何か?―本質を捉える4つのアプローチ

『うれしくも残念』
とうとうウィッティントンが訳される時代が来たことはうれしく思う。

最近は実践としての戦略(Strategy-as-Practice)として進められている「戦略論の理論とその実践のギャップを、戦略の本質に立ち返ることによって考え直してみようという問題提起」をも含めたテキストが日本語で読めるからである。その意味では、こうした本を取り上げた訳者と出版社に感謝したいと思う。

しかし、読み始めて残念。なぜなら、この本のユニークな戦略論の分類を原語のまま、クラシカル、エボリューショナリー、プロセシュアル、システミックと訳しているからである。混乱を避けるため、あえて訳さなかったのだと思うが、こういうユニークな分類こそ、日本語で言うとどうなるか、日常の文脈で言うとどうなるかを追求して欲しかった。そうしてこそ、訳者の言う戦略と組織の理論に親しみをもてるようになるのではないのだろうか?

事は起こってみてからでないと分からないとする進化論的立場を、ハナ&フリーマンとマーチやミンツバーグという一見、畑違いの分野が共有しているなど、極めて面白い点を描き出してくれるなど、色々と考えさせてくれる本なだけに、淡泊だが深遠なウィッティントンの文章をも含めて、もっと訳にこだわって欲しかった。学者が研究のために読むだけに終わってはもったいない本なのだから。

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