『子どもの小学校受験を控えた友人に贈りました。』
友人の子どもが小学校受験を控えています。
彼女は熱心に学校選びや試験対策などをしています。学生時代の彼女からは想像できなかったことですが、今はたまに会っても話題は子どもの受験に終始しているのです。
ある日、私は仕事の帰りに本屋に入り、「教育・受験」コーナーを訪れてみました。はじめはひやかしのつもりでしたが、彼女が言っていたとおり、夥しい数の参考書やガイドがありました。ここから自分と子どもにあった本を見つけるのは、大変だなーと思っていたところ、本書を見つけたのです。
福沢諭吉? あの福沢諭吉でした。参考書のコーナーで異色を放っていたこともさることながら、書名も変わっているので、思わず手にとり購入しました。
電車のなかで早速拝見。福沢がイギリスの子ども向けの本を日本語に訳したのが『童蒙おしえ草』(原題はMoral-Class Bookです)、自分の子どもたちのために一日一枚、紙に書き付けた教えをまとめたのが『ひびのおしえ』。なるほど。
内容は書名の印象とかなり違っていました。なんとなくなつかしいような短いお話がたくさん。(イ)「親を背負うねずみ」、聞いたことがありますね。(ト)「トービーおじさんとハエ」が面白かった(数字のかわりに、イロハです)。『ひびのおしえ』には、「ひどいことをしない」「体と衣類を清潔に」など、人として基本中の基本が、わかりやすく書いてあります。以前友人の子に「なんで虫をいじめちゃだめ?」と聞かれても、私答えられなかったです。知っている大人のふりをしていた私自身が、思わず「へえ!」と納得してしまいました。
福沢諭吉ってスゴい!
この本は、今の人たちが読めるように言葉遣いが直されています。それをされているのが、慶應の幼稚舎の先生。受験で知識や技法を教えるのはそう難しくはないかもしれませんが、子どもに基本生活の態度やよい心掛けを教えるのって難しいですね。
早速、友人にも贈りました。