『読書画から見た読書史』
ヨーロッパと日本の、読書姿を描いた画を
その時代背景を含めて、論じた本。
文部科学省21世紀COEプログラムで
「読むことの官能性」を取り上げたグループが
講演の書き改めや、関連外国文献をまとめたものです。
読書姿の絵画を通じて、
読書はどのような人々にされていたか、
読書が社会的にどのように位置づけられていたかを
主に論じています。
特に女性の読書画が多く取り上げられています。
この本をまとめる契機となったプログラム以前は
著者たち自身が「読書史研究の材料となる以外に
(中略)どんな研究ができるものか半信半疑」とあります。
内容的にも、外国の研究論文に比べると
国内の研究者が寄せている論文は、
掘り下げ方が浅い、未完成な印象の論文が多かったです。
論じ方は意欲的で、論点もおもしろかったので
ひとつの論文でまるまる一冊の本として読みたい、と
思いました。