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文明社会の政治原理―F・A・ハイエクの政治思想

『良書です』
ハイエクに関する政治理論に関する書物はハイエク自身の物や(ハイエク全集等)様々な人達によって書かれています。この中でも本書はハイエクの政治思想をハイエク自身に着目し、決して冒険せず綿密な資料を丹念に読み込み、書かれている点が素晴らしいです。特に第2部は無制限な自由ではなく制限された自由であると言うところはなかなか考察されています。ハイエクが、フリードマンと違う点もこの事からも判ると思われます。本書でもそうなのでですが、ハイエク自身はマルクス主義については殆ど触れていません。彼自身の思想体系がマルクスのそれを止揚できないのか、無視したのか判りませんが、別人が書いたハイエクの政治思想の本では「マルクスに触れて欲しかった」と書いています。ハイエク自身からすると経済学ではケインズに止揚され、政治思想でもマルクスを止揚できないとなるとどうなのか。あくまで推察ですけど。けど、高価な本なのですがハイエクの政治思想を真正面から捉えた良書であると考えます。

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