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慶応三年生まれ七人の旋毛曲り―漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代

『面白すぎる時代の面白すぎる人たち』
明治時代に少しでも興味を持っている人に読んでもらいたい本です。

”漱石とその時代”ほど肩ひじをはらず、とはいってもすべて史料にもとづいた(と思われる)確かな時代描写とその時代に生きた人たちを面白く描いています。旋毛曲りの7人たちが死にもの狂いで取り組んでる場面でも、なぜか微笑ましく読み進めることができるのは作者である坪内氏の得意技ではないでしょうか。

明治時代といえば司馬遼太郎が描く、時代を先駆ける志士たちを思い浮かべがちですが、文学界(厳密には斯界に属さない人もいますが)にもおもしろいぐらいアホで壮大な野望を持ち挫折を味わった寵児たちもいたことを改めて実感できます。

ただ、時代を追って記述しているわけではなく、読み切りの短編がいくつも収録されている形!式なので、時代を把握しにくいかもしれません。それから坪内氏独特の文章を嫌っている人には1行ごと虫酸が走るかもしれません。そのへんに気をつけてお試しください。

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