『◆小売業3社の流通イノベーションがわかる本◇』
日本の小売業の代表であるダイエー、イトーヨーカ堂、セブンイレブンジャパンの経営行動を豊富な事例を基に分析している。各社が様々な戦略を打ち出し、成功と失敗を繰り返して、小売業が発展してきたという経緯がよくわかった。文章のみならず、グラフやチャートがあることにより、更にその理解が深まった。著者の指摘する「過去の成功体験の慣性」は今日の日本企業のすべてに言えることで、鋭い観点であると思った。小売業を理解するうえで欠かせない1冊といえる。経済環境が激変している現在、今一度企業の経営全般を考えるにあたって大いに参考になる本であると思う。