『前半は◎、後半は△』
長妻議員の著作は以前にマンガ版の年金制度告発本を読んだのだが、そのかわい過ぎる絵柄が内容のシリアスさにそぐわず、むしろ文字(と写真)だけで読んだ方が良いだろうと、期待して本書を手に取った。
うん、確かに前半第一部では現在の年金制度のズサンさを、具体的事例と詳しい資料付きでこれでもかと言うほど、鋭く追及している。
ただ第二部のQ&Aは長妻議員が内閣に提出した質問主意書とそれに対する答弁書に、見出しをつけて採録してあるだけなので、文体が非常に読みづらく、似たような質問→答弁の繰り返しも多くてかなり単調感もあった。
さらに、資料を重視するのは良いけれども、p.74?91の「本人保管の領収書以外には納付記録が存在しなかった事例」のリスト、p.146?179の「紙台帳保管状況リスト」は、あわせて50頁以上にもわたる詳細なもので、一般の読者には不要であろう。第二部Q&Aと合わせて水増しくさい気もした。
第一部の文章だけでもっとコンパクトであったなら、非常に解り易い本で☆5つの評価だが、これだけ分厚くなった為に、評価を下げざるを得ない。