『EMIには空気を読む気がない。』
このCDは過去にEMIが発売した「合唱名曲コレクション」シリーズからの抜粋盤であるが、
抜粋盤だけに内容が極めて中途半端であり、イライラさせられるものである。
様々な作曲家の合唱組曲から様々な曲を小出しにされると、
却ってCD未収録の曲が聴きたくなってしまってイライラさせられる。
合唱組曲は本来なら組曲に属する曲すべてを順に聴くべきであり、
組曲からある曲だけ抜粋してしまうと、作曲者の本来の意図に沿って聴くことができなくなる。
音源が存在しない訳ではないのだ。
過去の膨大なコレクションから抜粋して6枚にまとめてしまったがゆえの悲劇なのである。
「水のいのち」「三つの抒情」「旅」「筑後川」など、
既に他社から音源が発売されている曲をわざわざ収録する意図も理解できない。
「合唱名曲コレクション」シリーズでしか聴けない貴重音源もたくさん存在するのに、
なぜ既に音源が発売されている組曲が、これまた中途半端に再収録されねばならないのか。
もしや「定番曲も収録しないと売れない」という製作側の判断だったのだろうか。
そんな心配をするくらいなら、初めから合唱曲というジャンルのCDを売るべきではないのだ。
合唱曲というジャンルがそもそも、商業ベースには全く乗らない、
専ら歌い手によってのみ担われるジャンルである。売れる筈がない。
売りたいならもっとポピュラーなクラシックとかロックとかポップスのCDを作って売ればよろしい。
合唱ヲタを生殺しにするだけの中途半端なこのCDは、発売されないほうが良かったのである。